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城_総合

自然地形

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城関連の書籍を見ると、縄張り説明で必ずと言っていいほど
「自然地形であるから城跡ではない」という様な表現を目にする。
縄張りの見地からくる学問領域で、第一人者のT氏もよくその表現を使い説明されている。
T氏は周知のように、公務員をされながらを研究されている方であるが、2足の草鞋で結果を残されている事もあり、とても尊敬している方である。
とある方を通じ、僕の疑問点を丁寧かつ迅速にお答えいただいたことがある。

僕はT氏の様に城/縄張り研究を専門にしている人間ではないので、逆に素人目線で固定概念がない所から考える事ができる利点があると思う。

さて、城の定義とは何だろうか。
また自然地形は城から本当に外れるのだろうか。

城は、軍事的構築物による防御を目的とした空間と定義付けられるだろうか。
時代が下るにつれ、城の持つ性格・意味が代わことで空間・領域にも変化が生じる。
拠って、城の定義も変わる。

城は、古来より防御に適した自然地形を探す地点より出発し、有効活用してきたと認識している。
戦国期に入ると城に対する考え方に変化が生じる。
つまり防御施設が急激に発達する。
権力者・一族により城空間に相違がでてくる。

例えば、「岐阜県中世城館 各地域編」で語られている中心の説明は戦国期が中心となる。
無論、文献が戦国期以前になると極端に減るのも一因ではある。
戦いが常の戦国期は防御施設もかなり発達するため、対する鎌倉・室町初期の城跡の各施設はかなり幼稚で曖昧なものがスタンダードになってしまうのだろうか。

さて、立地という視点で、当時の製造業の痕跡を今に残す古窯を見てみる。
窯跡は地形がとにかく大事で、傾斜・風(方角)・水場が必ずと言って良いほど必要だ。
目的がはっきりしている為、理に適い、かつ普請に人・金・時間がなるべくかからない自然地形を活かした所に築窯する。

では城はどうか。
防御という目的に特化した空間において、人・金・時間を図り効率的な運用を目指す事が重要な点であったことは疑う余地もない。
自然地形を先ずは活かす事(極論、自然地形のままで防御施設に成り得れば一番である。)を第一に、立地が持つ意味を当時の環境から鑑みることが、築城において重要になるわけだ。

だから識者の「自然地形だから城ではない」という言葉は一つの正解として認識するも鵜呑みにせず、自分なりの検証を重ね、疑問を持つことがとても大事だと感じる。

拠って、城跡・自然地形の基準を明確にし、曖昧な表現を排除していきたいと思う。





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